昭和アニソン十傑



1:『鉄腕アトム』



国産初TVアニメシリーズの主題歌であり、説明不要の『アニメソング THE ORIGIN』。それでいて、現代でもメロディーが残り使われ続けている、活きる伝説アニソン。昭和十傑どころかアニソン史十傑にだって入って当然、これを外す理由が思い浮かばないレベルです。


2:『オバQ音頭』



『鉄腕アトム』が元祖アニソンなら、こちらは元祖「社会現象になったアニメソング」今では夏休みに皆で盆踊りを踊るという光景はあまり見当たらなくなりましたが、当時は日本中の盆踊りでこのアニソンが流れて人々が踊っていたのですから、その影響力の大きさたるや、昭和という時代を代表するアニソンと言って何ら差し支えないと思います。後に色々なアニメで「〇〇音頭」が作られた事や、アニメのキャラクターが曲を歌うという「キャラソン」の元祖という点も考えると、『オバQ音頭』は偉大であるといくら言っても言い足りないレベルではないでしょうか。


ちなみに一説には、レコード出荷枚数200万枚に加えてソノシート(簡易レコードみたいなモノ)の出荷枚数が400万枚以上あり、出荷合計枚数はかの『およげ!たいやきくん』を超えた日本で一番広まったシングル曲という話もあるそうで、その点でも昭和を代表するアニソンだと言えます。


後、昭和十傑に『ドラえもんのうた』を入れようか迷ったんですが、藤子不二雄作品から2曲はバランス悪い気がする点と、『ドラえもん』の代表曲って映画とかもある上に令和になっても続いていて主題歌も更新されているという点を考えると一曲に絞るには決定打としては弱い気がしたので、こちらにしました。


3:『宇宙戦艦ヤマト』



こちらも今なお歌い継がれ甲子園の応援にも使われ続ける定番中の定番であり、それまでの「子供向け」というレッテルを完全に覆したアニメの歴史の転換点である『宇宙戦艦ヤマト』の主題歌としてアニソン史に永遠に名を刻んで当然の名曲ですし、そもそもイントロの時点で格が違う。多くは語るまい。


4:『マジンガーZ』



アニソン十傑を選ぶ際に「〇〇モノの元祖」というような箔を欲しがってしまうのが私の悪いクセですが、これもまさしく「THE・アニソン」であり、「THE・巨大ロボットアニメの主題歌の教科書」。必殺技やロボットの名前を叫ぶという御作法に則った由緒正しいアニソンですし、アニソン歌手のレジェンドである水木一郎が歌っているというのも高ポイント。


5:『銀河鉄道999』



勿論ゴダイゴが歌った方です。こちらも、今でもあちこちで使われ続けるメロディーであると同時に、「有名アーティストがアニメソングを歌う」という現代では定番の流れを最初に生み出したのがコレです。後年にありがちな「ただ有名歌手の歌をアニメで流した」ということもなく、ちゃんと歌詞も作品の内容を反映していて作品と曲が相互に高め合っており、実際に作品も曲もヒットするという実に理想的なアニメの主題歌たるアニソンの姿です。これもまた昭和という時代を代表するアニソンの一曲と言って間違いないでしょう。


6:『ルパン三世のテーマ』



歌詞が入ったバージョンもありますが、やはりインストゥルメンタルの方でしょう。「ソング」じゃ無い、なんて野暮な事は言うまい。


作品と曲が相互に高め合うのがアニソンの理想形と思っていますが、この曲に関して言えば、この曲があると無いでは『ルパン三世』という作品の魅力は大きく変わって来るとすら思っています。アニソンの枠を超えてひたすらに格好良くて、それでいてアニソンという奇跡。


7:『哀 戦士』



アニメソング十傑を選ぶのにガンダムの曲を入れないワケにはいかないのですが、じゃあどれを選ぼうかと思うと、NHKの全ガンダム大投票では『水の星より愛をこめて』が1位でしたが個人的にこれがガンダムを代表する曲かと言うとちょっと納得行かなくて、ガンダムソングって名曲は沢山ありますが「突出した『機動戦士ガンダム』を代表する曲」を探すのは難しい。


色々考えた結果あげく、『機動戦士ガンダム』という超巨大シリーズの世界観を一番多く含んでいると感じられるのは、格好良く盛り上がる曲調と戦士の悲哀が込められた歌詞が織り成す『哀 戦士』だと思うのです。ファーストの曲ってのもあるし。


8:『愛・おぼえていますか』



『マクロス』は『機動戦士ガンダム』に次ぐ日本を代表するロボットアニメシリーズであり、同時に劇中における歌の重要性を知らしめた金字塔です。その『マクロス』の初代劇場版主題歌であり、日本のアニメの歴史においてアニメソングの重要性の一つの頂点を極めたのがこの曲ではないかと言えます。


「歌が物語を動かす」「歌が世界を変える」という点で考えれば、『マクロスシリーズ』は後に生まれる歌手やアイドルを題材にしたアニメの真祖と言っても過言ではないでしょうし、その『マクロスシリーズ』の中でも一番作中における重要度が高いこの曲は、アニソンの長い歴史の中でも特に重要な曲だと思います。


後は、『マクロス』枠で昭和十傑にコレを入れるのと平成十傑に『ライオン』を入れるかで迷ったのですが、諸々の都合で昭和十傑にコレを入れました。


9:『タッチ』



『タッチ』の主題歌でありながら、『タッチ』の主題歌と言うのはちょっと違う雰囲気があるようで、アニメソングでありながら、アニメソングではないような、でも間違いなくアニメソングのド定番で、外すわけにはいかない曲。


アニメやアニソンの市民権が拡大されつつある現代とは言え、まだまだ完全な解放には至っていないとは言えないと思いますが、そんな世の中にあって、アニソンと認知されながらカラオケで歌っても大丈夫な可能性が高い稀有な曲


10:『Get Wild』



ギリギリ昭和。ジャンプアニメの主題歌は名曲揃いですが、その中で1曲選ぶとしたらこの曲ではないかと思います。


コレはもう、「作品と曲が相互に高め合う」の理想形の一つと言って差し支えない曲でしょう。イントロからのEDの入り方は、「くやしい…!でも…感じちゃう!」としか言えない格好良さ。


続いて平成はこちら

前フリはこちら。

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